
女性の薄毛の原因としてホルモンバランスの崩れがあります。女性ホルモン・エストロゲンのバランス女性の薄毛・抜け毛には密接な関係があります。どうやって対策をしていくかについても触れてみたいと思います。
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薄毛に関係あるホルモンエストロゲン
エストロゲンは、毛髪を発達させ、毛髪の成長期を持続させる、という働きがあります。産後の抜け毛のお話や、50代女性の薄毛の原因のお話でも触れさせていただきました。
ホルモンにはいろんな種類がありますが、薄毛改善に一番関係してくるのが、女性ホルモンの中のエストロゲン。
エストロゲンが減少することで、髪の成長期が短く、休止期が長くなってしまいます。
1つの毛穴から出る髪の本数が減ったり、髪そのものが痩せたりします。
更年期、産後、病後、ストレスによりホルモンバランスが崩れてしまった場合、薄毛に発展する事になるのです。
女性ホルモンが不足している状態とはどういう状況?
まず、女性ホルモンは卵巣から分泌されています。
卵巣の中にある卵胞からエストロゲンが、黄体からはプロゲステロンが分泌されています。
そして、女性ホルモンを作るように指令をしているのが、脳の視床下部から命令を受けた脳下垂体です。
脳下垂体は、指令を出すだけでなく、分泌量も把握し、コントロールしています。
脳と卵巣の連携プレーでバランスを取っているんですね。
“ホルモンバランスが乱れている”というのはどういう状態?
これは視床下部と脳下垂体、そして卵巣といった、ホルモンに関わる器官の連携プレーがとれていない状態の事。
ホルモンの量は女性の場合、毎月の生理周期でも変化がありながらも、その時々で常にバランスが保たれています。
しかし、強いストレスや、慢性的なストレスにさらされると、そのバランスが崩れてしまいます。
視床下部や脳下垂体は精神的ストレスの影響をダイレクトに受ける臓器なのです。
若い人でも過剰なストレスで脳が指令を出さなくなって、ホルモン分泌が止まったり、量がコントロールされなくなったりします。
また、
脳から指令を受けている卵巣ですが、卵巣からの分泌自体が減ってしまう場合もあります。
更年期が正にそうで、卵巣が加齢により機能を終えて、ホルモンの分泌が減ってしまう状態です。
加齢以外にも、過度のダイエットにより、栄養不足になっている場合等も、卵巣が機能低下してしまい、ホルモン分泌量が減ってしまいます。
食事が偏り過ぎている場合も然りです。
ホルモンバランスが崩れると、ニキビ・肌荒れ・シミ・シワ・イライラ・不安感・頭痛・肩こり・冷え・のぼせ・・・などなど体と心の不調が様々な形で表れてきます。
抜け毛・薄毛もこのホルモンバランスの乱れにより引き起こされるとも言われています。
では、単純に不足したホルモンを外から補って、バランスを取ればいいのでは?
という発想をもってしまいますよね。
薄毛に対しても、ホルモンを増やせば効果があるという考え方もあるんですね。
形成外科によっては薄毛の治療法として、女性ホルモン補充療法勧めているところもあります。ホルモン剤投与やホルモン注射をすることで、発毛を促進しようというのです。
しかし、ホルモン補充療法(HRT)は本来更年期障害の治療に使われる方法です。
病院の薄毛外来では積極的に行われているものではないようです。なぜでしょうか。
薄毛外来ではホルモン補充療法(HRT)を積極的に行わない
理由は簡単で、
臨床試験による確かな効果が認められてないからです。
髪の毛のハリやコシが多少戻ったという声はあっても、明確に薄毛が改善するという結果は得られていないのが現状です。
更年期障害など、薄毛や抜け毛以外の症状がある際に、ホルモン補充療法(HRT)をされて、
副次的効果で、髪の毛のボリュームがアップする・・・事があれば、ラッキーぐらいでしょうか。
ホルモンの不足を補っても、薄毛の改善には直結しないってことらしいです。仕組みはそう単純なものではないようですね。
ホルモンバランスが崩れていても薄毛にならない人がいるという真実
例えば更年期で女性ホルモンのバランスが崩れてしまっても、薄毛になる人とならない人がいます。
女性は閉経前後から、エストロゲンが激減します。年を取れば必ずホルモンバランスが変わる時が来るのです。
女性全員が経験するはずのことなのに、年を取っても 髪がフサフサの人と 薄毛が進行する人がいるのはどうしてでしょうか?
ホルモンバランスの崩れ具合の問題なのかもしれませんし、薄毛の原因が本来ホルモンバランスだけが原因ではないのかもしれません。
実はこの辺りは、まだ明確に解明されていないのが現実です。
ホルモンバランスが乱れたとしても、髪の毛を復活させる方法があるとすれば、積極的にその方法を試していくことが大切です。
一言で、ホルモンバランスが原因だと言ってしまうのは簡単かもしれませんが、そうすると、「仕方がないこと」「あきらめるしかない」と結論づけて終わってしまう気がしませんか?
しかし、実際には高齢になっても豊かな髪を維持している人がいます。
もちろん、50代からでも、60代、70代からでも髪の毛を増やした人もいるのです。
女性の薄毛対策にはホルモンバランスの乱れを緩やかにしつつ育毛対策を
もし、ホルモンバランスの乱れによる症状が薄毛と併発しているなら、ホルモンバランスの乱れを緩やかにするための対策も取り入れていきましょう。
例えば、夜、寝る前にゆっくりとカラダを動かして筋肉をほぐしてあげましょう。
カラダがリラックスすることで、脳の視床下部からホルモン分泌の命令が下されます。
ストレスで緊張すると、頭皮も緊張して、突っ張っていることが多いので、頭皮をマッサージして、ほぐすことでリラックス効果も期待できます。
首から頭の付け根を温めてあげるのも効果的です。肩こり改善にもつながります。
実は、首を温めると全身の血管が拡張するため、全身が温まります。
血流が良くなり、髪にも栄養がいきわたるようになります。
首だけではなく卵巣のあるお腹も重点的に温めるようにすると尚いいですね。
夏も意外とクーラー等で冷えがちです。
食事もゆったりと、色々な種類の栄養素が取れるよう食べていくと良いでしょう。
たんぱく質、ビタミンEなどを食事に取り入れると、卵巣に良いとされています。
しっかりと噛む習慣をつけると、顎から頭にかけての血流も良くなりますし、
噛むこと自体がストレス発散にもなると言われています。
日常の習慣を変えることで、ホルモンバランスを保てる工夫をしていけば、
薄毛のケアの効果も上がりやすくなるはずです。
ホルモンが原因!ホルモンがすべて!と決めつけてあきらめたり、安易にホルモン剤・薬剤治療を探したりせずに、加齢に負けずキレイな髪を復活させている、実践できる方法でケアをしていくことが大切です。
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