
女性の抜け毛は加齢でも起こりますが、背後に病気が隠れていることもあります。心あたりがある場合は病院へ行ってみてもらいましょう。薄毛や抜け毛につながる病気を紹介します。
女性の薄毛の裏に病気が潜んでいることが!
女性の抜け毛は加齢でも起こりますし、ストレスによる~症と名前の付いた抜け毛の疾患もあります。
しかし、それ以外にも、原因に別の病気が潜んでおり、抜け毛につながっている場合もあるのです。
そういった場合は、どんなに頭皮ケアをしても、抜け毛の改善につながらなかったりします。
抜け毛が大きな病気のサインとなっている場合もあるので、心あたりがある場合はお医者さんに診てもらいましょう。
下垂体機能低下症
脳下垂体は、多くのホルモンの分泌を行っている内分泌器官です。ホルモンの分泌が障害されて起こる病気が「下垂体機能低下症」です。身長が伸びない、筋肉や骨量の低下する、無月経、不妊症や体重増加、脱力感を感じる、物忘れ、眠気といった症状が起こります。
下垂体の機能が低下すると、性腺刺激ホルモンの分泌が低下するため、体毛が減ったり部け落ちたりします。眉毛の外側3分の1が抜け落ちることもあります。成人女性の場合はまつ毛が抜けることもあります。
甲状腺機能低下症
代表的なものは橋本病です。
甲状腺ホルモンの分泌量が不十分になる病気です。顔が腫れぼったくなったり、皮膚の乾燥、体重の増加などの症状が出ます。全身がエネルギーを利用できなくなるために、様々な症状が出てきます。うつ病と間違われることもあります。
髪の毛は乾燥してバサバサになり、脆くなります。薄毛・抜け毛が多くなります。まつ毛や陰毛も抜け落ちることがあります。眉毛の外側3分の1が抜け落ちることもあります
甲状腺機能亢進
代表的なものはバセドー病です。
季節を問わず体が火照り、大量に汗をかいたりします。だるくなる、足首がなくなるほどむくむ、動悸が激しくなる、といった症状が出ます。更年期障害に良く似た症状が出るので間違われることもあります。
髪の毛は細くやわらかくなり、びまん性の脱毛(全体的に薄くなる)が起こります。わき毛や陰毛が減ってくることがあります。
バセドー病の場合は脱毛をきたすことが多く、円形脱毛症を併発することもあります。
膠原病
はっきりとした原因がわからず、国から難病に指定されている免疫疾患です。
頬にできる赤い湿疹、全身の倦怠感、手指が腫れて痛む関節炎、日光過敏症、痛みのない口内炎などがあります。
膠原病は15の疾患の総称なのですが、その中の、「全身性エリテマトーデス(全身性紅班性狼瘡、SLE)」という疾患ではびまん性の脱毛や円形脱毛症があります。「慢性円板状エリテマトーデス」「進行性強皮症、剣創状強皮症」でも脱毛が見られることがあります。
シェーグレン症候群、慢性関節リウマチ、関節性乾癬などでもびまん性脱毛症を起こすことがあります。
金属アレルギー(ニッケルアレルギー)
あまり知られていないのですが、金属アレルギーにより、薄毛や抜け毛が出ることがあります。髪の毛がバサバサ抜けて、ほとんどなくなってしまうこともあります。
抜け毛につながるのはニッケルアレルギーです。
歯に金属の詰め物が入っている場合、少しずつ溶け出したニッケルが体内に入り、腸内でアレルゲンとして抗体ができてしまいます。すると髪の毛の成長を阻害してしまいます。歯の詰め物を入れてから、長期間経ってから突然発症することもあるので、なかなか気が付きにくい疾患です。
金属アレルギーを疑った場合、皮膚科か、メタルフリー治療に対応してくれる歯科で、金属アレルギーのパッチテストをしてもらいます。アレルギー反応が確認できたら、歯の金属を金属以外の詰め物に変更することで、抜け毛の改善も見込めます。
薄毛や抜け毛が年齢や生活習慣によるものではなく病気の場合は、基礎疾患の治療がまず先決です。医師の治療を受けましょう。
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