
抜け毛の毛根の種類を解説。抜け毛の原因によって小さい・細い・皮脂がついているなど毛根の形が違うので異常かどうか判別ができます。抜けた毛の毛根を調べてみましょう。図解します。
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女性の抜け毛の異常は毛根の状態でわかる
髪は生え代わりのサイクルにしたがって、自然に抜けていきます。
しかし、何らかの異常で、通常のサイクルよりも早く抜けてしまい、薄毛につながっていることがあります。
正常なのか、異常なのか?
それは、抜けた毛の毛根部分を見ることで、判別することができます。
普段のブラッシングや、枕についている抜け毛の、根本の部分を見てみましょう。
正常な毛根とは?正常脱毛根・自然脱毛根について
抜け毛の根本の部分を見てみましょう。
正常毛根の形は、こん棒のような形。自然なふくらみと丸みをもっています。
正常毛根の抜け毛が大半を占めていれば、抜け毛としては寿命を全うしたものなので、特に心配はいりません。
人間は毎日ある程度の抜け毛があるのが普通です。長い髪なら抜けている本数が少なくても多く見えますし、ショートヘアの人なら少なく感じるものです。量より本数、そして毛根の状態が抜け毛のチェックポイントなのです。
女性の異常脱毛がわかる異常毛根とは?
では、成長サイクルを全うして、自然に抜けた毛とは異なり、薄毛につながる異常により抜けた毛はどうなっているのかです。
毛の根本の毛根部分が正常毛根とは異なった様子をしています。異常な抜け毛の毛根には種類があります。一概には言えませんが、毛髪診断士さんは抜け毛の毛根の状態から髪の異常を察知することもできるそうです。
自分でも見ることができますのでチェックしてみましょう。
抜け毛の毛根に白い皮脂付き (広汎性脱毛根)
毛根の下の部分に、白いものがついています。皮脂の固まりや、根っこやしっぽのような未角化の根鞘が付着している状態です。過剰な皮脂が原因の場合(脂漏性脱毛根)によく見られ、皮脂がついてぼこぼこしています。広汎性脱毛根と言われています。
抜け毛の毛根にしっぽがある(ひこう性脱毛根)
ひこう性脱毛根は毛根の下にしっぽのようなものがついています。
頭皮の乾燥が原因の場合に見られます。
広い範囲で脱毛する場合に見られる毛根状態で、ホルモンバランスの崩れや栄養不足、血行不良などが主な原因です。
不十分な洗髪などにより、頭皮が汚れたままの抜け毛にも見られますので、シャンプーの見直しが必要になります。
抜け毛の毛根がない・ふくらみがない(精神的脱毛根)

毛根部分の下の方のふくらみが、正常毛根に比べて足りない。丸みはあってもバットやスリコギのようになってしまっていたり、萎縮してふくらみが全くない細い状態。毛根の中心にある毛乳頭が栄養不足状態になっている可能性があります。
精神的なもので脱毛している場合に見られます。
抜け毛の先の毛根がない、逆に細い場合
全体的に毛根部分のふくらみがありません。ハリのようにとがっていたり、根本に向かって細くとがっています。ストレスや内分泌異常、免疫疾患などが原因。毛根らしきものがないんです。
円形脱毛症に良く見られる脱毛根です。
悪性の円形脱毛症・慢性の脱毛症の毛根

脱毛を繰り返して慢性化している場合は、毛根部に向かって萎縮を繰り返し、太くなったり細くなったりしています。かなり特徴的な毛根になります。
抜け毛の毛根部分が白いもので包まれている (抜去毛根)
毛根部分が白いもので覆われています。白いものは根鞘といって、生きている髪の毛の毛根についているパーツです。毛根自体の先端がかぎ型に曲がっています。子供のころに髪の毛を抜いて、見たことがある人も多いかもしれません。
まだまだ成長盛りの髪の毛を強い力で無理に引き抜かれた場合に見られる毛根の特徴です。自然に抜けた髪の毛に見られることはまずありません。
この状態の髪の毛が抜け毛の中にあるなら、無理なブラッシングや髪を強く引っ張っている髪型をやめれば改善します。日ごろのヘアケアで髪に負担をかけていないか確認をしましょう。
抜け毛の毛根がまったくない ちぎれたような状態(断毛)

パーマや縮毛矯正用の薬剤がたくさん頭皮につくと、毛穴に薬剤が入り込み、毛穴内の毛根から切れてしまい、毛が抜けることがあります。
正確には毛が抜けているのではなく、毛穴の中で切れている状態。ちぎれているので繊維がバラバラに裂けています。
そのほか、老化や無理なダイエットが原因のびまん性脱毛症でも見られます。髪の毛自体が弱くなっていると考えればわかりやすいでしょう。外部刺激と体内からの原因どちらでも起こり得ます。
まとめ
抜け毛の毛根の種類をいろいろ見てきました。細い髪の毛の先の部分なので、肉眼でのチェックは難しいです。ルーペ等で拡大してみたほうがわかりよいでしょう。
注意点としては、毛根の状態で抜け毛の原因が何なのか、ある程度調べることができますが、毛根だけで病気の診断はできません。いわゆる女性の老化や栄養不足なら自宅ケアで改善が見込めますが、それ以外の異常を感じたら、体全体のコンディションを含めて、お医者さんに行って検査をしてもらいましょう。
毛根以外では、毛先の状態でも抜け毛の原因わかりますので、こちらも参考にしてみてください。
参考書籍は育毛の神様、板場先生の本です。
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